なんでそれを今 思い出すのっていうタイミングで過去に囚われる。
21歳で長女を産んだ。
秋の穏やかな光が差し込む団地のリビング
旦那は働きに出て、私と娘の2人だけ
涙が溢れた。
幸せなのに、絶望だった。
これで、死ぬ自由すら無くなってしまったと
小さな命を抱いて思った。
この子の為に生きられる程、強くないであろう自分。
襖に怯え、不安定な心でどこまで頑張れるのか
父親に、何故か連絡をとろうと思った。
電話で、孫の名前も聞かない父に
「何度、あなたのせいで死のうと思ったか分からない!あなたが死のうが葬式にも出ないし、もう電話もしない」
と言い放って、それから1度も連絡していない。