この世を捨てるという相当な覚悟で、太陽や東西南北の星に挑んだよだか。
どれだけ拒絶されても、力が無くなって地に落ちてしまっても、何度も何度も星になるために飛び上がるよだか。
自らの命をかけて飛び上がる姿は、優しいよだかの真の強さだ。
もしかするとよだかの存在は、今もどこかで悩んでいる誰かの道しるべとして、宮沢賢治が残した一つの光なのかもしれない。
宮沢賢治の「よだかの星」の主題は、「パトス(痛み)の知」であると考えられています。
深い自己認識には「痛み」が伴い、「痛み」を知る者こそが深い自己認識を醸成させ、やがて他者を尊重できる「自我感覚」を獲得すると考えられているのです。
童話があるみたいなので、機会があったら読んでみようと思っています。