カーテンを猫が開けて隙間ができる。眩しい。
1日が始まるのを楽しみに感じる事がない。
特別なイベントの時でも、誕生日でも
友達と出かける予定や飲み会が入っていても
ワクワクしたり、楽しみにしたり、そんな1日を感じる事が もう ずっとずっとない。
人と会うのが苦手だ。
会話するのも緊張を強いられる。
それは、ずっと親の顔色を伺いながら幼少期・青年期を過ごしたせいだ。
私が楽しそうにしているのを、母親は疎ましく感じていて 私が幸せなのを壊そうとする。
中学1年の時に確信したその気持ちは、ずっと幸せである事に恐怖を感じる引き金になっているんだろう。
安心して安らげる場所がなかった。
美味しくご飯を食べる場所がなかった。
会話を楽しめる関係性がなかった。
私は独りで居ることを寂しく感じていても、そこにしか居場所はなかった。
兄弟妹より、勉強の出来も要領も記憶力も良くなかった。
何かそれでも特化している所があれば良かったが、全てにおいて自分の方が優れているなんて思える所はなかった。
いつも、出来ないダメな子だとそう思っていた。