そんな貧乏な理容師見習い時代に病気の猫を助けた。
病院代は1万位かかったと思う。
給料日前に私の財布は100円位しかなかった。
まだ、給料日には3日位あったと思う。
誰か晩御飯を奢ってくれる人を探すのが緊急課題だった。
テレクラであった太った20代後半位の男性は私が車に乗り込むと、後ろばかり気にした。
美人局に路地に誘導されボコられて金を取られた事があるらしい。
私は美人局じゃないし、嫌ならホテルに行かなくていいからマックをドライブスルーで買ってくれと頼んだ。
その当時、ハンバーガーは1個88円
自分を88円で売れてしまう自分
もう、死にたかった。
猫は結局、何か悪い物を食べたのか
痙攣していて、保護していたけど
寮の私の部屋の中で這いずって動くようになり
動物禁止だったし、糞尿問題もありで
彼氏と相談して
離れた所の動物病院の前に捨てた。
私は、その猫が元気になるまで
なんなら ずっと一緒に居たかった。
でも、悪いことしか出来なかった。